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境界の物語  作者: ∀・1
αストーリア
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剣術学院との合同演習―――Boy Part―――

「...それでは、久しぶりだが私から一つ言わせてもらおう。明日付で、私たちはラォルーナ剣術学院との合同演習を行うことになる」

文化祭が終わり、僕たちの疑惑が晴れたころ。

唐突に、一応この学級の監査役でありユウの仇敵、かつイアとユウの父親であるヒバナ・セイタはそう言った。


「...ラォルーナ剣術学院との合同演習?」

僕たちはその言葉の言っている意味が分からず、同じことをオウム返しに言ってしまう。

「そうだ。私たちはな、先方の中でもひときわ輝くものだからな。まあ、今回のあちらの出方次第で提携を進めるかどうかが分かれる、と言ったところだ」

ただ、そんな僕たちの言葉にも真面目に返してくるあたり、きっと前は沢山の人とかかわる事をしていたのだろう。


それに反発する者はいなかった。

そんな感じで僕たちは、まずは男子の方の剣術学院と共同で演習を行うことになった。



―――



「ラィデォル魔術学院代表、ヒバナ・セイタです。今回はお招きいただき、ありがとうございます」

「ラォルーナ剣術学院男子代表、ライディーン・レオだ。我々の招聘に応じていただき、感謝の意を伝えよう」

意外にもセイタは他人の前ではまともだった。それがあるせいか、ライディーンとかいうやつの傲慢さが目立った。


そう思ってその生徒である者達を見ると...何故か、息をハァハァ言わせていた。

それに少しだけ恐怖する。


途中で話が終わると、自由行動に移った。

それを待っていたと言わんばかりに、剣術学院生はこちらへとくる。

...もしかすると、興奮していたせいで息が切れていたのか...!?

何とか彼等から逃げようとしても、流石は剣術学院生、陣を組んで僕を追い立てる。


と、エミリアが僕を守る様に陣取り、彼等を迎え撃とうとする。

が、彼等はそれでも諦めない。

エミリアを越えると、僕の許による。

「...美少女、頂き―!」


その声で、僕は何かがぷつんと切れた。

「だっれが美少女だーッ‼」

僕は美少女ではない‼れっきとした男だと言うのに...‼

...次に僕が見たのは、バタバタと倒れた剣術学院生と、あきれたようでいて少し怒ってもいるエミリアの顔だった。


本当にひどい目に遭ったのに、剣術学院生は反省せずに自慢をし始める。

だが、その大半がゴブリンなどDランク以下の自慢だったためにあきれてしまった。

その程度が剣術学院の上位ならあきれたものだ。

しかし主席だけは竜と戦い、左腕を失って何とか勝ったと言っていた。

その主席の腕は確かに左腕が無かった。

主席―――レーダ・ゴウジャと言った―――は唯一僕が男であることを気付いてくれた人だったため、彼とは仲良くしようと思った。


その後、僕たちは演習を行うことに。

そこで行われたのはAランクに位置していたはずの魔物、カバのような見た目をしたバルカンライン。


周りに炎を纏っている為少し開けた場で戦うことに。

だが、剣術学院生の行いと言えば周りに集まって斬りつけようとし、其の剣を熱気で溶かされていた。

だが、まあ...このカバなら何回か討伐したことがある。

周りに魔術で剣を創作しつつ、カバに飛ばす用意をすると...先にそれを行う影が。

レーダだった。


彼等の剣は解けることを悟り、自分の魔力で剣を創っていたのだ。

しかし、血を吐きながら魔術で作られた剣を創っている様子が痛ましく、僕は斬り込むことにした。

剣術学院生が「できっこない」と嗤う。しかし、こうやって攻撃するのも久しぶりだったため僕はいつもの二振り―――黒白双魔剣ティエル=アヴィリア―――を持ち、剣によって風を作る。

そうして炎を弱め、表皮を斬りつける。

そうして痛みにうめいている間に<魔封杖《エヴァ―ナ》>を発動させて鹵獲する。


ぽかんとしている彼等(レーダは驚いていた)を横目に、それを渡す。



次に出された魔物は、一体一体がCランクを誇り、今回の個体数が87匹の事からAランクに位置する殺戮者スレイヤーだった。

懐かしい名前だが、勿論剣のみで討伐していく。

剣術学院生が5人犠牲になりかけ、<時間遡行スリーパー・オン>で復活させたために危なかった。


...結局、僕たちの方が彼等よりも優れていた事を伝えると、ほとんどの人は負け惜しみを言った。

だが、僕たちがアストラル・デスティニアだと言う事を伝えると皆が目を見開いていたが。


ともかくとして、相当弱い人たちがいた為に逆に僕たちが鍛え直し、一か月後に終わるころにはBランクぐらいならトントン位にできたと思う(全体で)。

最後にレーダの腕を復活させると、彼等はレーダにしごかれつつ帰っていった。


次になるのは女子の方の剣術学院だった。

もしかすれば、僕たちはまたひどい目にあうのかもしれない。

しかし、まあ...エミリアが居れば、僕は大丈夫だろう。

エミリアのおかげで今回助かったのだから、僕は何も言うまい。

そう思いながら、僕たちはラォルーナ剣術学院女子部に赴くことにした。


...僕たちの先には何があるのか。

それは...今の僕たちには分からないだろうことだった。

男子よりも強い女子がいる剣術学院など、見たくないとも思えた。

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