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私がルール

作者: monmon
掲載日:2023/02/13

神様は言いました。




「そこには何もない。 あるのは情報だけだよ」と。




科学者は神様の言葉を考えました。




「今私の目の前に一つのリンゴがあります。 確かな事実です」


「そうだね。 でもあるのはリンゴがあるという情報だけ」


「では、リンゴの色は赤でしょうか?」


「君にとっては赤いかもしれないけど、他の人はそうとも限らないよ」




科学者は天井を見上げて考えを巡らせました。




「リンゴは重いでしょうか?」


「君にとっては軽いかもしれないけど、他の人はそうとも限らないよ」


「つまり超人が存在する、と?」


「それは君を調べてみないと分からないよ」




科学者は何かを納得した様子で再度質問しました。




「私が世界の法則ということでしょうか?」


「そうだね。 この世界に関していえばその通りだよ」




「ありがとうございます。 楽しいお話でした」


「それじゃ、お礼はもらっていくよ」




神様は席を立ち、奇妙な扉をくぐって帰っていきました。







――――――







目を覚ますと午後3時を過ぎていた。


1時間ほどしか寝ていないというのに、やけに熟睡したような満足感がある。


夢で交わした会話を思い出す。




脳が情報を受け取り感覚を生み出すとの結論。


全ては脳が認識して、自己解釈した情報にすぎないと。


私が世界の振る舞いを決めているのだと。




果たして私の友人は、私と同じように思考して動いているのだろうか。


そんな疑問が湧いてくる。


夢の中で尋ねた気もするが、あまり思い出せない。




小腹がすいた。


カゴにもっていたリンゴに手を伸ばすが、何も感触が無い。


リンゴが一つ減っている。


最後の一つだったんだけどな……



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