魔法使いは憂鬱マジシャン編4
順調、順調、怖いくらい
少しずつマジシャンの仕事も増えてきた、しかし
手放しでは喜べない、有名になったら色々と困ることもある
注意しよう、するとテレビ局のプロデューサーの宮前さん
からメールが来た、明日、知り合いのスポンサーが提供する
番組でマジックをやってくれないかと、、、
俺は、宮前さんの頼みは断れませんよと、返事を返した
次の日テレビ局に着くと、宮前さんとスポンサーの人達が
待っていた、名刺を貰うと有名なカード会社だ
すると宮前さんがスポンサーさんのカードを使うマジックは
無いかねと言った、俺は考えときますと言った
番組の収録が始まった、さて最初はお客様の持ち物を使って
マジックをします、俺はスポンサーさんに、近付くと
カードをお持ちですか、お借りできますかと
スポンサーさんは、自社のカードを俺に渡した
これは、この番組のスポンサーのカードですね、偶然、、
(白々しいな~)助手の二人は凄い偶然と驚いた
俺はステージに戻ると、さてこのカードお客様にお返し
しましょう、俺はカードを手のひらに置いた
カードは浮いて俺の回りをぐるぐると回りお客様の元に
戻って行った、スポンサーさんは、驚いた
さて、本日のメインは入れ替わりのマジックです
客席の後ろの箱とステージの箱の人間が入れ替わるマジック
一瞬なのでお見逃し無いように、俺はこのマジックが
今までで一番心配なマジックだ、だって入れ替わるのは
高津と麻生の二人だから、あの二人何も疑問に思わないの
マジックの準備が始まった、、おい、二人供入る箱が違う
ステージの箱から出てくるのは女の子の麻生だろう
高津が出てきても映えないだろう、もう打ち合わせ通りに
やってくれ、二人が箱に入り鍵が掛けられた
スポットライトが、当てられカウントダウンが始まった
俺は入れ替わりの魔法を念じた、、ステージが明るくなった
箱の鍵が開けられ、高津が笑顔で出てきた、客席の後ろの箱
の麻生も、笑顔で出てきた、観客は拍手をした
番組の収録は終わった
帰り際スポンサーさんが俺に今日素晴らしかった
今度、自社のパーティーでマジックをやってくれないかと、
俺は、宜しくお願いしますと言った
今夜もいつもの居酒屋で反省会
今日は反省点より、入れ替わりのマジックで二人が、
勝手に入れ替わった事に疑問を持っていないのかと、、、
すると、二人はすみません、入る箱を間違えてと
勝手に入れ替わった事より、箱を間違えた事を気にしてた
何て素直なの、この二人を採用して良かった、、
家に帰ると、俺は最近小さなおじさんが何も言って来ない事が気になった、おじさんの封印を解くことが俺の使命だけど
何も手掛かりがない、おじさん死んじゃたの~(ご愁傷様)
お前、ずいぶん潤っているな、ワシはカスカス○○だ
(どこでそんな情報を仕入れるの)ワシは毎日テレビを見ているからな、(最近連絡模しないで)えーと最近WiーFi
が悪くて(お前はスマホか)そろそろワシの情報が分かるぞ
あいつが動き始めたからな、お前も狙われるぞ
おい、聞いてますかーおーい、WiーFiがまた悪くなった
そろそろ小さなおじさん救出か