マジシャン誕生
平凡な主人公が繰り広げるファンタジー的な
魔法使いの日常
川崎拓実は、なにも取り柄がない、平凡な男である
そんな彼でも、大学を卒業すると小さな出版社に就職出来た
しかし、これといった結果を出すこともなく、日々過ごしていた
ある日、彼の企画が認められたが
彼の上司の中原が、この企画は俺がやると言った
(本当にイヤな奴だ)
「今回は俺にやらせてくださいと」、言ったが
無視された
これが、これから起こる負の連鎖の始まりだった
上司の中原では、やはり無理だった、「これ、お前の企画だから後は、お前がやれ」
そう言われた、しかし締め切り日に間にあわなかった。
これは、小さな出版社にとっては大問題だ
俺は、会社の重役に呼び出された、「君、これは会社にとって
大きな損失だぞ、わかっとるか」、
俺の言い分も聞かないで、一方的にその責任取らされ
会社をクビになった、(俺じゃないだろー、あいつ、、、)
さらに重役から、「会社は大きな損失だ、お前今月の給料ないからな」、
そう言われた、、(ブラック企業、俺これからどうするの?、、)
家に帰ると、俺はこの不満を誰かに聞いて貰いたくて、電話をかけた
「あ、美幸、俺だけど」、、こんなつまらない男にも彼女がいた
慰めて欲しくて電話したが、(これが負の連鎖)
「あなた、またこんなつまらない事、いつも、
愚痴ばかり、あなたといても面白いこと何もないわ、
もう、私達別れましょう」、そう言って電話を切られた
いつも、おとなしく、優しい、美幸がどうしたんだ
俺は呆然とした、今日は何なんだ、
我にかえると俺は思い出した、そう言えばお金がない
給料も貯金もないし、、、家賃払えない、、、、両親に借りるか
(またまた負の連鎖)携帯を見ると、母親から
メールがあったが、イヤな予感がした、母親のメールには
父親が若い女性に夢中になって給料全部つぎ込んだそうだ
頭に来た母親は離婚して父親を追い出したばかりだそうだ、、、
私もこれからは好きな事をするわ、最後に(解散)の文字が、、
もうダメだ、仕事も彼女も家族さえも一瞬で失った
もう生きていても、しょうがない
なにもする事なく時間だけが過ぎた、夕日で部屋が暗くなる頃
俺は手に紐の様な物を持っていた、そして自殺する準備をした
俺は、紐に首を通した、、、「苦しい」、、もう終わりと思った
その時、声が聞こえた、「お~い、そこのお前」、、、「誰、誰、誰」❗
「うるさい~、もうちょっと小さな声で言わんか」
真っ白な空間から、小さなおじさんが現れた、「お前うるさい~
あいつに聞こえるだろ~、所で何で死のうとしてるの」
俺はこれまでの事全て話した、「何だそんな事、つまらない
全てワシが解決してやる、魔法使いじゃからな~」
「嘘は着かん、でも今囚われの身だから、ワシを探して封印を解いてくれ」
「これを使って」、そう言うと小さな書物と指輪を置いた
「約束だぞ、」そう言って小さなおじさんは消えていった
その時大きな(ドスン)音と共に俺は床に落ちた
俺、死んでない、、、それにしても変な夢、、、、あ~なにも解決してない
しばらくすると、気ずいた、部屋の隅っこに書物と指輪が、、夢じゃない
現実なのー恐る恐る書物を見た、、、「読めるぞ、」
書いてあるのは呪文の様な言葉、簡単そうな呪文を唱えた小声で
(だって魔女っ子みたいで恥ずかしい)すると手のひらに炎が現れた
「これ、本物」、触ると熱かった、本物だーしばらくして、そう言えば、今、お金がない、よし、お金に関わる魔法を探そう、それらしい魔法を見つけた
俺は呪文を唱えた、、、でも何も起こらない、何度やっても、
これ欠陥品じゃん、、、すると小さなおじさんの声が聞こえた
「お~い、聞こえますか~、言っとくけど魔法は自分の欲望のためには効かないよ~」、「え~役に立たないじゃん、、、どうするのどうやってお金を稼ぐ」、、、その時俺は閃いた
魔法は自分の為には使えない、それなら魔法を使ってマジック
をやってお金を稼げばいい、俺って賢い、、、マジシャン誕生
(俺のマジックは、種も仕掛けもありません、、本当に)
これから広がる魔法使いの色々な
非日常、、、、、