拷問
残酷なシーンがあります
ご注意下さい
西成から程近い冷凍倉庫、そこの中では椅子に縛られた男がゴムのホースで鞭打たれていた。
ガスファンヒーターのゴムは先に金属が付いている、その金属が身体に食い込む度にミミズ腫れが身体に浮かんでいく。
「通帳は?何処へやった?」
傷だけの男の向かい側に居る、金髪の男が椅子に座りながら問いかける。
「お前が金を殺した事はわかってる」
よく見れば拷問を受けている男は、路上で金を撃った中国人だ。
中国人は床に唾を吐くと。
「○X△!」
中国語なのだろう、悪態を吐いて睨みつけた。
それを見て金髪がニヤリと笑うと。
「おい!あれを持って来い!」
そう言われて、手下が電動ドライバーを持ってきた。
タングステンの錐はステンレス鋼に穴を開ける、それを見て中国人の男の目に怯えが走る。
金髪が顎で中国人の足先を示すと、電動ドライバーを左足の靴の上に当てた。
「やっ!やめてくれぇ!」
思わず日本語で、そう懇願する中国人を見て、嫌らしい笑いを顔に張り付かせながら、金髪の男が合図を送ると、電動ドライバーのモーターの回る音が辺りに響く。
「アガァ!アアアアアアッ!」
しばらくの間。
両方の靴が穴だらけになるまで拷問は続いた。
人は耐えられない苦痛に襲われると精神が崩壊する、痛みから逃れる為に聞かれもしない事をベラベラと喋り出す。
中国人の男が喋った事の中に、襲撃した場所の近くにホームレスの寝ぐらがある、そう聞いて金髪は手下に。
「何人か攫って来い、最近姿が消えた奴がいたら身柄を押さえろ」
そう言うと中国人の男を指差して。
「肉と一緒に冷凍庫に入れておけ、マイナス40度だ、そのうち凍死する」
それを聞いて嗚咽を上げて泣き叫ぶ男を、椅子ごと引っ張って奥の冷凍室に引きずって行った後に。
「部屋にも無い、中国人も持ってない、早く見つけろ!」
そう言って残った手下達にハッパを掛ける。
「組織への上納金を、無くしましたじゃ済まねえんだよ!」
探し出せ!そう聞くと外に飛び出した。