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個室

 近くの公衆トイレに駆け込むと個室に入って鍵を掛ける。


 古い据えた(すえた)臭いのする個室の薄暗い電球の光の下で拾ったセカンドバックの中身を確認する。


 長財布が入っていたので中を見ると数枚の万札と千円札、運転免許証があったので確認すると日本人では無く、在日の名前が書いてあった。


 他にはクレジットカードにキャッシュカード、交通機関が乗れるICカード(ICOCA)に部屋の鍵などの鍵束、スマホ(iPhone)


 拳銃の予備弾倉も2本入っていた、弾倉(マガジン)の下に丸いリングが付いているタイプなのでトカレフの物だとわかる。


 この丸いリングはよくランヤードリング(落下防止紐)の穴だと思われがちだが本当は弾倉交換の際に手袋をしていても弾倉(マガジン)を引き出ししやすい為に付けられている。


 セカンドバックを再びショッピングバックに仕舞うと今度は拳銃とタオルを取り出した。


 血の付いた拳銃をタオルで拭きながら見てみると旧ソ連時代に作られた拳銃、トカレフだとわかる。


 安全装置(セフティ)の無いスライドに革手袋をしていても操作出来る様に作られた大きめのトリガーガード。


 グリップには星のマークが入ったプラ製で全体的に黒一色の色から黒星拳銃とも呼ばれている。


 弾倉(マガジン)には8発の鉄芯の軍用弾(フルメタルジャケット)が入っており薬室(チェンバー)は空の状態になっていた。


(スライドを引く間もなく殺された(やられた)か…)


 運転免許証の住所はここから数ブロック離れた場所にあった。


(家主が殺されて警察が家に行くまで数時間)


 その間にやる事を考えながら男は移動を開始した、トカレフを拭いたタオルを公園のゴミ箱に捨てながら、これからの数時間にやる事を頭の中で整理する。


(まずは…死んだ男の(ヤサ)に行く)


 スマホ(iPhone)を道の側道の溝に捨てながら免許証の住所に移動を開始した

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