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詩置場

閑雲旅行

作者: さわい

覚えていますか

あの日の言葉

地下鉄迷宮下り坂

車庫入れ間際のアナウンス

定型文に心を込めた

そんな感じのアナウンス


コンクリ固めのラビリンス

見つけ定めた最終地点

あなたが壊した天井に

煌めく空は広すぎた


救いの手は包み込む

呪縛と変わらぬ包容力

告げるは呪いの祝詞だけ


狙い定めたターゲット

今すぐにでもできるけど

未来が見えてしまうんだ

記憶が僕を止めるんだ


虚空迷宮雲の上

浮かぶ体は沈まない

環状線をどこまでも

朽ち果てるまではいつまでも

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