シグマスト
ここは…いや、この町は…
学校が12校もある珍しい町だ。
この12校の中でどこが1番強いか、
みな、この町の頂点を目指し、
今日もシグマストで戦いがおこる!
ここ、フィリアル学園では、
今日も生徒がいきいきと生活していた。
「にしても、ここは不思議な学校だよな~」
「まあな、こんなとこは滅多にないぜ。」
と、答えたのは岩中裕也、フィリアル学園の2年生である。
「ってかお前、名前なんだったっけ?」
「さっき転校して来たばかりなんだから覚えろよ、
松中一刀だよ。」
「おーおー、そうだった!」
と軽く答える。
「転校して初めてできた友達?だけど、
いいやつそうだな。」
一刀は思う。
「そういえば、さっきこの町の学校について説明してもらったけど、よく分からなかったんだよな。」
「しょうがない!俺が説明してやる!」
となぜかノリノリの裕也である。
「いいか!この町には学校が12校ある!
そして、どこもその頂点を目指してるって感じだ」
「そもそも、頂点ってどうやって決めるんだよ。」
「その12校の屋上にはな、7メートル四方のシグマストと呼ばれるリングがあるんだよ。そこで学校の代表3人が戦うってわけだ。そしてな、もし負けた場合はその勝った学校の支配下に置かれることになる。」
「え!?そんなのアリかよ!」
「アリなんだよ、まだどこもないけどな。」
「ちなみに、いつ戦うんだ?」
「いつでもいい、そこにルールはないんだ。
だから今攻められてもおかしくないってことだ。
まぁ戦闘を拒否することもできるけどな…。」
「それってやべぇじゃん。」
と、一通り裕也がこの町の説明を終えた…
そこに…スグハ学園が攻めてきた!
「おい!フィリアル落としに来たぜ!」
相手の番長らしき人が叫ぶ。
これには俺も裕也も驚いた。
「スグハといえば…そこそこの強さだな。」
いや、それよりも俺が思ったのは…
「どうするんだ…」