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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

しょうねんはちからをえた

作者: 湯飲みの茶

朝起きたら、そこは知らない世界だった…


そんな展開を望んだ時なんて何十回目だが…


そんな事はなくただの朝

窓の外ではバイクの音がすがすがしい朝を汚しているようだった…


それにしても変な夢を見た

辺りが真っ暗でそこに人影と判断できる謎のものがあり、

それにこうきかれるんだ


『貴様の望む力は何だ』


言われて悩まずこう言ってやったね


「小説で考えた力全てが欲しい」


その後、辺りが明るくなって起きちまったけど…


…試してみようか


俺は外が見える窓に近づき、雲に指を指し


「天候を司る程度の能力!!

晴れよ、雨にな~れ~!!」


・・・ばかばかしい


と思った時である


ザァァァァァ…


「ふぁ!?」


雨が…降ったよ…


ならば…!!


「過翠創造!!ダイヤモンドのスイカだしたまへ」


ポンッ…


「どうしろというのだ…」

目の前には立派なダイヤスイカ…

換金するか…




あの後色々試した結果、本当に俺の考えた小説の能力が使えているようである…


そして同時に、ある問題が見つかった…







自慢したい…


誰だって、過ぎた能力は自慢したくなるのが当然だ

黙っていろと言われても無理な話だ…


すると…


『のちゃー!!学校はー!!』


母の声である


「大丈夫!!今いくよ!!」


とりあえず学校に行くことにした


シャァァァ…


買ったばかりの自転車はやはりキキィ!!とか鳴らないから良い…

子供達が仲良く登校する姿を横目に、ペダルを交互にこぐ…

それから数分後、コンビニにお昼を買いに行ったときである


自転車を止め、店内に入ると妙な重圧感があった…


よく見ると、男性店員がコートで隠してあるナイフ、いや包丁で脅されていた


俺は普通の高校生だ…


幾らチート能力を手に入れたと言っても、ついさっきの話だ…


強盗の姿を見ただけで頭から能力の事なんて無くなってしまった…


「…そのまま、ゆっくりこっちに来い」

強盗の静かで重い声が響く…


俺は従うしかなかった


足の膝が静かに震え、歩くのが難しい…

殺されてしまうのか?

そんな事ばかり頭にリピート再生される


しかし人間はとっても利口な生き物だ…

なぜなら、強盗に捕まる前に能力のことを思い出したのだから…


しかし、どの能力をつかうか…



あれで良いか…


思い立ったが吉、行動を開始する


奪う程度の能力と安全確認する程度の能力を使って、

安全かつ確実に包丁を強盗から盗み、

逆に突きつけてやった


あとは全を見通す程度の能力で思考など見通す…


造作もない事だった…

ただ言えることは、今もなお、バクバクと鳴っている心臓が邪魔臭い…


その後、警察が来て事情聴取のため警察署に…


聴取が終わり、待合い室で寝てしまった…


その時、夢の中で人影らしき物を真っ暗な場所で見つける


『貴様の望む力は何だ』


迷わず答える…


「何事にも動じない心」


その後…目が醒めたら、俺の部屋だった…




夢落ち…か…


とりあえずリビングに行き時計を確認しに行くと、

家族が包丁で刺されて死んでいた…

気にせず牛乳を飲む…


そして、外が見られる窓で大きな声で言うのだ…


「雨よ降れ!!」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 能力を使うところ [気になる点] 家族が殺されるところ [一言] 私はこの話好きです。
[良い点] 落ちがいいかんじだかや [気になる点] もうちょい夢みして~ん [一言] いいかんじだ(^¬^)
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