〜乱入章〜導き逢う青と朱〜
どうも藤井雪彦{べこ丸}で御座います。
いつも応援誠に感謝申し上げます。
ではお楽しみ下さいませ。
地上に降臨した優斗聖薩。
ハロウィン卿と対峙する。
優斗聖薩の格好はボサボサのロングヘアーだった青い髪の毛を短く散髪しており、身体に纏うは青いポロシャツ、ポロシャツの背面には真紅の種子【カーン】の紋章。
履物はナイキの青いエアマックス。
両腰に所持している武器は浄土一族最上大業物の【九徹剣{くてつけん}】と【倶利伽羅剣{くりからけん}】。
優斗聖薩の干支は【亀】である。
ちなみに【慈尊深薩{じとしんさつ}】の干支は【狐】であり、【悟魅如来{さとみにょらい}】の干支は【栗鼠】である。
優斗聖薩はハロウィン卿にスタスタと歩み寄ると「約束通りアンタの【反十字架{アンチロザリオ}】は持って来た。そっちも俺の父上から授かった宝物の愛刀、【真斗羅{シントラ}】を返して貰う」と言う。
ハロウィン卿は優斗聖薩から反十字架を貰うと真斗羅を腰から抜き、彼に返す。
ハロウィン卿は自身の周囲に圧倒的敵意を放つ。
彼も負けじと圧倒的敵意を放つ。
ハロウィン卿は「ほぉう。出来るようになったな小僧…だが…今回ばかりはこちらとて退けぬ。【お前に災厄を届けに来た】」と言うと自身の愛刀【復讐の咎人{ファイヤー・リベンジヤー}】を腰から抜き構える。
彼は苦笑しながら「ハッ!!そんなもん要らねぇよっ!!小僧寿司だろうが焼肉寿司だろうが、要するにアンタに勝ちゃあいいんだからよっ!!あれから俺は浄土に戻り、千仞の谷に突き落とされ、浄土一族【五大明王】の父上と【降三世明王さま】、【軍荼利明王さま】、【大威徳明王さま】、【金剛夜叉明王さま】に総出で鍛え上げられて幾度となく死に掛けた。だがっ!!俺はアンタに勝ちたいという揺るぎない信念で地獄の底から這い上がって来た。もう負けねぇよ。さて……お前の出番だっ!!来いっ!!春千代っ!!」と一声する。
春千代は「イヤァーンッ!!イヤァーンッ!!吾輩は決して無能では無ああぁぁああぁぁああぁぁいっ!!今まで無能無能無能…散々言われ続け昼行燈を気取っていたが、優斗さまが降臨したら話は別だっ!!今こそ、この春千代の本領発揮のときっ!!」と叫び空中を勢い良く飛び彼のもとに到着すると真斗羅を自身の嘴でくわえる。
そして彼は九徹剣と倶利伽羅剣を鞘から抜刀し構える。
「先手必勝っ!!行くぜぇっ!!ハロウィン卿っ!!呼吸を合わせろよっ!!頼んだぜっ!!春千代っ!!」
と叫び九徹剣と倶利伽羅剣の二刀流でハロウィン卿に地上から斬り掛かる。
空中からはハロウィン卿目掛け、真斗羅をくわえた春千代が、まるで猛禽類のように急降下し襲い掛かる。
キィンッ!!
ガキキキィン!!
ハロウィン卿は防戦一方になった。
「くっ!!ぬぐっ…」
「っしゃあっ!!一気に決めるぜっ!!タイミングを合わせろっ!!春千代っ!!【九徹倶利伽羅真斗羅三刀流奥義】っ!!【真・羅将・絶空牙{しん・らしょう・ぜっくうが}】っ!!」
パキィ……ン!!
ハロウィン卿の愛刀、復讐の咎人が真っ二つに折れた。
「くっ……俺の負けだ。トドメを刺せっ!!小僧っ!!」
彼はその問いに「うんにゃ。まだだ。確かに剣士としてはアンタに勝った。だがっ!!まだ武道家としてはアンタに勝ってねぇ。俺が望むのはアンタの【完全敗北】だっ!!」と威勢良く叫ぶ。
「くっ…小僧っ!!その思い上がりで自身が破滅の道に辿る覚悟はあるんだろうなっ!!」
「あぁっ!!俺は決して負けねぇよ。【神・結界・ペルシャ鶏華文{しん・けっかい・ぺるしゃけいかもん}】っ!!」
彼がそう叫ぶと天より雷が彼の拳に降臨する。
「俺が目覚めたのは雷のチカラを自在に操る【厳霊{イカツチ}】の氣っ!!この結界は神通力に匹敵するほどの仏通力を授かる。ハロウィン卿っ!!いくらアンタが不老不死とはいえ、生身の身体のアンタが、俺の剛力フル出力の奥義【明王拳{みょうおうけん}】プラスっ!!この天地を焼き払う雷のチカラを拳に凝縮させ、融合させた俺の渾身の一撃に果たして耐えられるかな!?優斗聖薩剛力フル出力っ!!行くぜぇっ!!【最終決戦奥義】っ!!【明王雷號拳{みょうおうらいごうけん}】っ!!」
「貴様っ!!くっ…【究極不屈拳{アルティメット・チランジア}】っ!!」
2人の渾身の拳と拳の衝突で彼らの立つ大地は張り裂ける。
「ぐううぅああぁぁああぁぁああぁっ!!」
ハロウィン卿の全身は、雷の閃光の輝きの中に消滅していった。
御愛読誠に感謝申し上げます。
いかがだったでしょうか。
ではまた会いましょう。