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43 共同②

「東京公衆衛生局」のバンは横浜駅からすぐの有料道路に乗り、ニ十分ほどして道路を降った、コンテナやガントリークレーンが見える。

しばらく進むと金網の続く一角にバンは停車した。

「この先に車両出入り口がありますそこから一番手前の黄色いコンテナが対象物です、shipGOと書かれています、後で二台目が来ますので、掃除が済みましたら異端で連絡をください」と運転手が言った。

全員バンから降りて示された方向に歩き出す。


「あっ出入口だ、ここだね」と東雲が言う。

「ちょっと待て」と菅藤がポケットから双眼鏡を出して覗き込んだ。

「コンテナを確認、作業員と監視のような奴らが二人いる、コートを着ているから銃を隠し持っている可能性が高い、全員注意しろ」菅藤が言った。


全員揃って歩いて行くとコートの男がこちらに気付いたようだった。

「全員俺の後ろに入ってください」

「何か理由があるの」と菅藤。

「異能で防壁を貼る」

菅藤もしぶしぶと言った様子で霞の後ろに隠れる。


コートの男に近づくと、男は英語で何か言ってくきた。

菅藤はそれに対して英語で何か答えている

(英語、ありがたい、役立つな)

菅藤は木箱を指さし何か怒鳴っている。

この箱を開けて見せろとかそんな具合だろう。


作業員は途端におろおろしだしてバールのようなものでこじ開けようとした瞬間、二人の男たちはコートからサブマシンガンを取り出した「NP5-K」だ。

男たちは腰だめで弾丸をばら撒いて来るが、弾丸はこちらには届かず地面にコンコンと落下していく。

全弾撃ち終えた二人は明らかに狼狽の様子を見せたあと予備マガジンに差し替える動作を見せた。

「御剣さん」霞が叫び。

「はい」それに答えた御剣は地面に手をつくと、男たちの足元からコンクリート台が飛び出す。

宙に投げ出され二人は地面に叩きつけられて銃を取り落とす、すかさず菅藤が火の異能でサブマシンガンを覆う。


「東雲」と菅藤が叫ぶと空中をポンポンと飛び上がり、逃げた作業員を空中につるし上げた。

重力の異能だ。


菅藤が「結束帯」と叫びそれぞれ処理に走る、中に菅藤は安全のために追加で攻撃を加えている。

全員が全ての芥に結束帯をカマせると、菅藤が回収の手配をし終えてすぐに「東京公衆衛生局」のバンが港湾内に現れた。

暴れまわる者には注射を刺している、睡眠薬だろう。

そうこうしているうちに「東京公衆衛生局」の名が入ったトラックがやってきて、作業員が押収物をトラックに積み込み始める。


「掃除は終わりましたので帰られますか」と運転手。

「はい」と東雲が答えて全員乗車する、とバンはゆっくりと走り出した。

程なくして「柊さん、さっき弾丸とめたのはどうやったんスか」

霞は振り向き「答える、水を分厚くして粘度を調整すると弾丸を止めることが出来るんだ、本来は()の方が良いんだけれども、それだと視界が遮られちゃうでしょ、だから見える水壁にしたんだ」

「は、なんスかそれ聞いたことないぞ」と菅藤


「そう言われても」と霞がこたえる。

()()()()()噂だけっスか」

どうやら菅藤はかすみのことがあまり気に行ってないらしい。

東雲が気付いて割って入る。

「まぁまぁ、菅藤君、本人がああ言っているんだしいいじゃん」

「そうだけど、俺は気になることは気になる達でね。


東雲が池袋支店のメンバーを見ると、御剣は笑顔で見つめてきている。

菅藤はそれも気に入らなかったと見えて。

ふんぞりかえって足を組んでこう言った。

「柊さん、俺と勝負してくださいっスよ、柊さん半異だから丁度いいハンデだろう」


「異能力訓練所が空いている日を調べるっスから、そっちと日取り合わせてやりましょう。

異能力者訓練とは、東京湾にの港湾施設の一角にある、異能力者が異能のトレーニングをする場所で、広さも十分なので、思い切り異能を解放できるのである。


「俺、そんな施設知らないです」

霞がそう言うとみんな驚いたような顔をした」

「異端めくれば描いてあるよ」と御剣が言う。

「いや、良く読んでなかった、俺の落ち度だね」

「ダメじゃん霞君、全くもう」と東雲が言う。

「とにかくそこで勝負、いや手合わせをすればいいんだね」

「そうっす」と菅藤は言い異端を取り出しコードを示した。

「異共の交換しておきましょう」と菅藤が言う霞は素直にそれに応じた。


(面倒なことになったなあ)と考えながら異端をポケットにしまった。

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