第二話
「お茶会ってどういうこと?」
私も訳が分からず、質問してしまう。
「我々魔王は、変わり者が多くて、普段からあまり交流をしないのだ!1年くらい前に我の領地の領民たちも昔、誘ったのだが、我に遠慮して手土産だけ置いて帰ってしまって・・・」
私は、領民に同情した。
自分よりはるかに偉い人からいきなり誘われる、しかも相手は自分たちの領土を治める魔王。
恐ろしいにもほどがあるだろう。
「我も、ずっと1人でお茶を飲むのが嫌になってな・・・でも、丁度その時お前たち勇者パーティーが我のところに訪ねて来た!これは、歓迎をしないと魔王の名が廃る!」
魔王は満面の笑みで言う。
「でもさ、私たち魔王さんのことよく知らないし・・・やっぱり悪いよ」
私は遠慮しようと思い、そう言ったが、美紀が口を挟んでくる。
「悠里!いいじゃない!私たちの最終目標は魔王を倒すことだよ!?きっとこのお茶会で情報が得られるかもしれないよ!」
「美紀・・・それは、そうかもしれないけど・・・」
美紀が前のめりで私に迫ってきた。私は思わずたじろぐ。
「それに!噂で聞いたけどこの魔王は甘いものが好きで、魔王の淹れるお茶は王国のお茶よりも美味しいらしいし!この機会を逃さない手はないわ!」
「そ、そうだね・・・じゃあ、魔王さん?そのお茶会に参加させてもらってもいい?」
「ああ!勿論だ!では早速お茶とお茶請けの準備をさせよう!」
魔王はベルを鳴らすと、メイドが美味しそうな紅茶とクッキーをワゴンに乗せて持ってく来て、私たちの前に置かれたテーブルに載せていく。
「わぁ~、いい香り~!お菓子も王国のより美味しそう~!」
私たちのパーティーの中で一番、お茶と甘いものにうるさい魔法使いの「鈴木杏子」が目を輝かせる。
「そうか!我も特にこのお菓子とお茶が好きでな、普段はメイドに作らせているのだ!」
魔王が自慢げに話す。
「では、皆の者よ・・・お茶会を存分に楽しもうではないか!」




