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想いの詩(仮題)

宙乙女(そらおとめ)

作者: 浮き雲

宙好きの女性、きっといらっしゃることと思います。そんな、宙乙女そらおとめを讃えるために書いてみました。

宇宙は、それ自体が壮大な抒情詩ですが、私には日常の断片を描くくらいが分相応です。

宇宙の片隅のちっぽけな銀河の端っこの恒星系のちっちゃな惑星の軌道を回る星屑のひとつの上の塵くらいのサイズ感なら、大丈夫かもしれません。でも、それでも、ずいぶん過分すぎる自己評価ですね。本当は塵にくっ付いた有機物かもしれません。

まあ、有機物なら、どこかで、なにかを生みだせるといいのですが



「ハッブル望遠鏡って知ってる」


怪訝(けげん)な顔をする僕に


「宇宙に浮かんでいる、すっごい望遠鏡。NAS(ナサ)ESAイーサの合作。全長13メートルを超えるの」


手を大きく広げながらそう言って、きみは笑った




「ねえ、134億光年ですって」


首をかしげる僕に向かって


「確認された一番遠い銀河。すごいでしょう。地球が生まれて、まだ46億年。光速でも、それよりずっと、長い時間が掛かるの」


そう言って、きみは(そら)を見上げた




「ねえ、10光年先の星でいいから、すごくよく見える望遠鏡、欲しいな」


ネットで天体望遠鏡と検索する僕に


「売ってないって。それよりも、ねえ、クラウドファンディングで天文台をつくろうか」


そう言って、きみは、悪戯っぽくウインクをした




「ねえ、天の川銀河には、36の知的生命が存在する星があるんだって」


えっと、直径10万光年だっけ。それだけで、想像力が限界(リミット)を超えた僕に


「まるで、壮大(そうだい)な宝探しだよね。私たちって、宝物だったんだね」


そう言って、きみ(僕の宝物)は素敵に笑った








備考


ハッブル宇宙望遠鏡:直径2.4メートルのレンズを持ち、宇宙空間に浮かんでいる最大級の望遠鏡。有名な天文学者エドウィン・ハッブルから命名された。最近、引退を考えているらしい。


NASA:アメリカ航空宇宙局


ESA:欧州宇宙機関


134億光年先の銀河:ケック望遠鏡(ハワイ島、マウナケアのケック天文台に2機設置された光学式近赤外線望遠鏡)に装備(内蔵)された近赤外線分光器で解析するという私には理解不能な方法で、地球からの位置が同定された「GN‐z11」という名称の銀河。現時点で分かっている銀河の中では一番遠いらしい。


天文台:星好きが憧れる夢の城らしい。


36の知的生命:もっと多いかもしれないが、現代の技術では地球側からは接触・遭遇できない・・・らしい。

これは詩か?と問われると、自身悩みます。日常の一コマ、短編小説のほうが良いのかなと思いましたが、とりあえず詩のジャンルに入れてみました。


勉強不足で、私自身は「星オタク」や「宇宙オタク」にはなれませんが、宇宙や星が好きな女性には憧れます。もちろん、そういう女性の方々を「オタク」呼ばわりはできません。「宙乙女」としてみました。検索したところ「宙女そらじょ」「宙ガール」が主流のようです。

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