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45話「最終話」:孫の達也が、十字を切る

2018年、北朝鮮は、トランプ米政権発足後に核ミサイル開発を加速させ、大陸間弾道ミサイル「ICBM」の発射実験を繰り返し、9月には、6回目の核実験を強行した。


 11月には射程1万3000キロに及ぶとみられる新型ICBM「火星15」を高角度のロフテッド軌道で発射し、「米本土全域を攻撃できる」と主張した。米国は経済封鎖に加えて軍事的威嚇の強化で対抗、米朝間の緊張が高まった。


 8月と9月に発射した弾道ミサイルは、日本上空を越えて太平洋に落下した。政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じて、国民に避難を呼び掛けたほか、自衛隊は米空母などとの共同訓練を日本海などで行った。


 やがて2019年となった。清水夫妻は、初詣に行き、ファミリーの安全と孫の清水達也の健やかな成長を祈願してきた。清水達也も1歳半となり、歩き始めたが、家具の角に頭をぶつけたり、転んだりしていた。



 2019年の夏、初めて、清水夫妻が、子供たちと孫の清水達也を連れて、ヨコハマ・グランド・インターコンチネンタルホテルに行き、清水敦夫の家族が、宿泊し、初めて、清水達也が、プールに入った。最初は、水の冷たさに驚き泣いていた。


 しかし、なれてくると、腕に浮き輪をつけて、大人の仕草をまねて、手を回して、前に進むと大喜びしていた。祖父母は、その可愛い姿を、写真やビデオにとっていた。


9月20日には、アジア初開催となるラグビー・ワールドカップ「W杯」日本大会が、開幕した。日本代表は、グループリーグA組を4戦全勝の1位で突破し、初の8強入りを果たした。



初戦でロシア代表に快勝した日本は、次戦で世界ランキング2位「当時」の強豪アイルランド代表と対戦し、福岡堅樹のトライなどで逆転勝ち。この思っても見ない勝利に、日本中が湧きたった。


 さらに、決勝トーナメント進出がかかったグループリーグ最終戦では、福岡や松島幸太朗らがトライを重ね、スコットランド代表を振り切った。夢の決勝トーナメント出場権を獲得したのだ。



このラグビーワールドカップ2019ラグビーの試合のうち7試合が、新横浜の日産スタジアム「横浜国際総合競技場」で、おこなわれた。その中でも

、日本戦や準決勝、決勝戦も含め計7試合が行われた。


 東日本では、9月から10月にかけて、立て続けに台風大雨被害が発生。10月12日に上陸した台風19号は、関東地方や福島県を通過した。神奈川県箱根町では、1日の降水量が観測史上1位の922・5ミリを記録。


 東日本の広範囲で大雨。東北地方や関東地方を中心に140か所で堤防が決壊。浸水や土砂崩れ死者は90人を超えた。長野市の北陸新幹線の車両基地が千曲川の堤防決壊で浸水。10編成120車両が水没し全て廃車となる被害を受けた。


 9月9日に上陸した台風15号では、強風の影響で千葉県を中心に最大約93万軒が停電。広範囲で電柱が倒れたり電線が損傷したりして復旧まで2週間前後かかった地域もあった。10月25日には、台風21号に伴う記録的な大雨が各地で降り千葉県や福島県で死者が出た。


 10月31日未明、那覇市の首里城から出火し中心的建造物である正殿など計8棟が焼損した。74年前の沖縄戦で焼失したが、1989年に復元工事が始まり、今年1月に全体の工事が終わったばかりだった。


 琉球王国の王宮だった首里城は、2000年に城壁などが世界文化遺産に登録された「沖縄のシンボル」で、今回の火災が観光に与える影響も懸念されている。政府や沖縄県は、再建に全力を挙げる方針。


 世界に約13億人の信者を抱えるキリスト教最大の教派、ローマ・カトリック教会トップのフランシスコ教皇が、2019年11月23日に来日した。ローマ教皇来日は故ヨハネ・パウロ2世以来38年ぶり2回目。


 訪れた被爆地で核廃絶を強く訴え、東京都内で東日本大震災被災者と面会して復興への継続支援を呼び掛けるなど、26日の帰国まで精力的に活動した。24日は長崎、広島両市を訪問。原爆犠牲者に祈りをささげ「戦争のための原子力使用は犯罪」と断言。


「核戦争の脅威による威嚇に頼りながら、どうやって平和を提案できるのか」とも述べ、核抑止の考えも否定した。平和を追求する教皇の姿を一目見ようと、滞在中、各会場や沿道には大勢の市民が駆け付け、熱烈に歓迎した。


 この時、清水薫は、中学時代、教会で、無料英会話教室に通い、クリスチャンになった。そのため、フランシスコ教皇が、日本に来ることに、興奮していた。原爆犠牲者に祈りをささげ「戦争のための原子力使用は犯罪」と語った時、涙がこぼれた。


 そして、清水ファミリーの今後の安全を祈願して、思わず、家族の前で、十字を切って、アーメンと言った。すると、孫の清水達也が、笑顔で、清水薫の真似をして、十字を切り、アーメンと言った。その姿を見て、祖母として、薫が、可愛い達也を抱きしめた。【完結】

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