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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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粉砕

今、だーーーー!


私は床を蹴り、一気に距離を詰める。


そして、拳を振り上げながら跳躍しヒッチコックの上空へーー


「!!」


ヒッチコックが上から迫る私を見てみるみる青ざめる。


「『マグナムナックル』ッ!!」


そして拳を振り下ろした。


「くっ……!」


ヒッチコックは全てを諦め、目をギュッと閉じた。


ーー破裂音。


「……は……え……?」


恐る恐ると言った風にヒッチコックは目を開けた。


覆い被さるように私はヒッチコックの上にいた。


左手はヒッチコックの頭の横に。


しかし、『マグナムナックル』はそこではなく、右の拳。


残った拳銃を叩き潰した。


「貴女の……負けです」


「……どうやら、そのよう……ですね。

この状況から、体術で貴女に勝てるビジョンがありません」


全てを諦めて、脱力するヒッチコックを見て、私は身体を起き上がらせた。


手強い……相手だった。


単純な実力としては私が勝っていたと思う。


しかし、それを覆しかねない相手を幻惑する技量を持った相手だった。


ヒッチコックを殺さずに済んだのは運でしかない。


叩き潰し、弾け飛んだ拳銃。


運よく?当たらなかったが、その破片がヒッチコックの頭に当たっていたら、あるいは死なせていたかも知らないのだから……

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