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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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メイドは銃を抱く

「作戦失敗……ですね、撤退が無難な選択ですかね」


ヒッチコックは特に何も気にしていないような風に言う。


何故だろう……私は彼女が誰かに似ている気がしてならなかった。


「ふざけるな!何のために高い金を出して雇ったと思っている!」


「……はぁ。まぁ、沈む船に乗る趣味はありませんが……悪評に繋がりかねない、か」


ヒッチコックは立ち上がると、巨大な銃を放棄し、スカートの下から二丁拳銃を取り出した。


「ひ、ヒッチコック……」


戸惑うクリシュナを制して、前に出た。


「困惑はわかりますが、今は危険です。私が相手をするので下がって」


「あ、ああ……」


クリシュナが後ろに下がると私はナイフを構えた。


「やれやれ、とんだ貧乏くじだ。貴女みたいなのを相手にしないといけないなんて」


そう言うヒッチコックだったが、口調には焦りのようなものはない。


下手に動いて後ろを取られたら、クリシュナが危ない。


あえて動かず、相手がどう仕掛けるか伺う。


そんな私を見て、ヒッチコックは腕をだらんと脱力させた。


「……そうですか、では遠慮なくこちらから」

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