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親子喧嘩
「馬鹿な……!何故、朕がそのような辱めを受けねばならない!」
「……御身が潔白であるのなら、悪い話ではないはずです」
「否っ!そのような辱めを受ける時点で、国王たる朕の権威が傷つくのだ!」
「だとしても、これは相応の代償です。
父上への疑惑を晴らすための……!」
「ええいっ!それはキサマの都合であろうがっ!」
「そうかも知れません。しかし、これを拒絶するのは父上の都合です……!」
話が平行線だ。
ヤンカム王は拒絶し続けるだろうし、
クリシュナは退かない、退くべきではない。
結局のところ、どちらに決定権があるかどうかだ。
この場において、それは"武力"で決めるしかない。
だが、それを、こちらから仕掛けてはいけない。
力で権力を奪う選択をした。
それそのものは汚名であり、後々向こうに与える隙になる。
だから、断固とした態度を取り続けるんだ、クリシュナ。
向こうにはまだ切れるカードがある。
貴方は知らずとも、私は知っている。
ヤンカム王が痺れを切らすまで、退くな……!




