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黒幕は貴方
「キサマの妄想を垂れ流すなと言ってるだろうっ!」
「『インビシブル』という部隊をこうして表舞台に立たせたのは失策でしたね。
おかげで、ヤンカム王、貴方が王子も知らない部隊・武力を持っていることがわかった。
これまでにあった、クリシュナ王子への暗殺未遂は貴方の手によるものでしょう?」
「……ミシオン!いや、『インビシブル』ッ!
今すぐあの女を黙らせろ!殺してしまっても構わんっ!」
「ち、父上……」
たじろぐ、クリシュナを横目に私はまた笑った。
「はは、図星だから、そんな方法を取る。
全くの的外れなら、堂々とすればいいのではないですか?
……それに」
私は半歩下がると同時に蹴りを上げた。
「がはっ……」
王の号令に従った『インビシブル』の隊員が、私が元いた場所にいた。
蹴りを腹部に受け、不可視の外套をずり落としながら、その場に倒れ込んだ。
「残念ながら、ネタは割れているんです。
『インビシブル』では私に敵わない」
「っ……!?」
「くっ……!」
それでも、それを見ていても、ミシオンは外套を羽織り、私に仕掛けてきた。




