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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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王の横暴

「っ……これが落ち着けるものかよ……!」


「その気持ちは理解しますが、冷静になって下さい……ヤンカム王はノイル王子を殺そうとしていたんです」


「……!」


ヤンカムは鼻を鳴らすとため息を吐いた。


「何を言う……まさか、ノイルだとは思っていなかっただけだ」


「……」

「……」


沈黙が、白々しさを強調していた。


「……本気で仰ってるのですか、陛下……いえ、父上」


「……クリシュナ」


「国王陛下としてではなく、父として聞いています」


「ほう、そうか。それで、なんと言えば信じるのだ?」


「!?」


「キサマは朕が何を言おうが、キサマが信じたいようにしか信じないのではないか?」


「っ……!そうかよっ!なら、アンタは、ノイルを殺そうとしたんだなっ!」


「それはキサマの中の真実であろう」


「それで、煙にまこうとするなっ!」


激昂するクリシュナを見て、ヤンカム王はやれやれとまたため息を吐いた。


「キサマが何を宣おうと、朕より優先されることはない。

王たるは朕なのだから」

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