表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
972/1085

兄の嘆き

一瞬、躊躇を見せたが、クリシュナは兜の留め具を外すと、兜を引き上げた。


「!これは……!」


「っ……!」

「!?」


「……」


クリシュナは兜を床に叩きつけた。


「そんな気そのものはしていた……しかし、それでも、信じていたんだ……

何故だ、ノイルっ!何故、お前がっ……?!」


弟の姿を見て、嘆くクリシュナを背に私は奥のヤンカム王を観察していた。


ああいう表情をなんと言ったか……


確か、"能面"のような表情、だったかーー


「っ……なんとか言えよ、ノイルっ!」


ノイル王子はただ、虚空を見つめるだけだった。


「……待ってください。

首を斬られるかどうかの段階で騒ぎたてることもなかった。

最悪、その場で自身の正体を明かせば、その場で斬首なんてことも避けられたのに、それをしなかった……ノイル王子はその時点で放心状態にあったのでしょう」


「放心状態って……だったら、水でもぶっかければ目を覚ますだろ……!」


クリシュナは無事なテーブルにあった水の瓶を取ろうとした。


「落ち着いて下さい」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ