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捕縛
将軍は手をばっと前に突き出した。
「やれ」
それは号令だった。
5人の兵士が一斉に突撃する。
「……迎えうて!」
銃を撃ちながらヤンカム王も号令をかける。
しかし、3対5だ。
数的不利は否めない。
ヤンカム王も銃で援護をしようとするが、
やはりフルメイルの鎧には余り効果がない。
むしろ、背後から銃声がなるせいで王宮騎士達の動きを鈍らせた。
だから、勝敗はすぐに決した。
兵士達にヤンカム王は捕らえられた。
ーー
今にも飛び出しそうだったクリシュナを制した。
「クリス!」
「まだ……まだです」
「だけど!」
「まだ……見てて」
ーー
将軍は両手を二人の兵士から抑えられたヤンカム王の元へ歩き、その顎を掴んだ。
「この場で首を落としてしまいたいところだが、お前には使い道がある。
我々の言う通りに動くのなら、命だけは助けてやってもいい」
「……傀儡になれと?」
「フン、そんなもの必要ない。これはせめてもの慈悲だよ」
「……フ、ククク、クハハ、フハハハハハハハハハッ!」
「なんだ、狂ったか?」




