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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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ノットクリティカル

「そうじゃないとでも、言うんですか?」


「ならば……斬るっ!」


兵士が剣を振り下ろしてくる。


それを私は2本のナイフで受け止めた。


いつもの剣とは強度が違うのだ。


私自身が片手で受け止められるとしても、衝撃を分散させないとナイフの方が持たないかも知れない。


「なにっ!?」


「ガラ空きです!」


無防備な腹部へと蹴りを叩き込むーー


「っ!?」


手応えが、ポイントがズレた。


足の裏の真ん中でポイントを捉えるはずだったのが、

普段の靴とは違い踵にヒールがある分、

上手く蹴りを放てなかったのだ。


鎧越しに腹部へ気功を叩き込むつもりが、ただ押し出す力として兵士をのけぞらすだけになってしまった。


「ぐっ……」


兵士はよろけながら距離を取る。


「ちっ、なんて女だ!鎧を蹴ろうとしてくるとは!」


「……」


ポイントをずらして、踵で行くべきだろうか?


しかし、それでは威力が乗って殺しかねない。


彼らの"事情"を考えると殺してしまうのは余り宜しくない。


彼らは利用されている"歯車"にすぎないのだから。


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