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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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ドレス再び

 王宮に戻ると、メイドのヒッチコックからナイフを2本受け取った。


 バンドで足に鞘を固定し、そこに仕込むことが出来る。


 時間がくるまで、ナイフの取り回しを確認しながら、

 馴染ませ、扱いに出来る限り慣れた。


 ある程度自信がついたところで、時間になり、ドレスに着替えさせられた。


 自分でも、パーティーでは仕方ないと言った以上、着る他ない。


 準備を終えて、クリシュナと合流した。


「不満そうだけど、似合ってるよ」


「……どうも」


 正直、そんなことはどうだっていい。


「パーティーには"取り巻き"の一人として参加して欲しい」


「……わかりました」


「え……今の説明でわかったのかい?」


「わかってますよ。貴方がモテることも、パーティーで自然と取り巻きが出来ることも。ただ、いきなり私一人が付いているのもおかしいですよね」


「おかし……くはないが、君が目立ってしまうか。

 最初だけ何人かメイドを連れて行こう」


「戦闘要員ではない人を巻き込むのでは?」


「人が集まりだしたら、離れてもらうよ。

 もちろん、純粋な"取り巻き"は僕自身が守ろう」


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