表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
941/1085

聖人

クリシュナはラクダをその場に停めると、近くにいた子供に声をかけた。


「やぁ、ミック。僕が来たとみんなに伝えてくれ」


子供は頷くと、駆けだした。


それを見送ると、クリシュナは荷台の荷物を下しだした。


私もそれに倣い、二人で全ての荷物を下すと、いつの間にか私達の前に長蛇の列が出来ていた。


「うん、OKだ。順番に取りに来てくれ」



――



物資が尽きるまで、一人一人にクリシュナはパンと日用雑貨を手渡していった。


途中、一度受け取った者が並び直したりした際には、クリシュナはすぐに気付き、

誰かの代理だとか、特別な事情でないなら、なるべく多くの人に配るために、

物資が余るまで渡せないと、説明した。


その出来事で私が感じたのは、クリシュナは恐らく一人一人の顔を覚えているということだった。


私も多少手伝ったものの、クリシュナは自分で手渡すことにこだわっていた。


一言二言気遣いの言葉を掛けている。


この場にいるほとんどの人のことを理解していることから、

この活動は昨日今日始まったことではないことが伺えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ