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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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万全の備えとは

「万全、か……どうして、そう思う?」


「え?だから、私が警戒をしていた方が……」


「それが、万全だと?(いささ)か傲慢じゃないかな」


「っ……だと、しても、警戒の目が一つ増えることに意味はあるでしょう?」


「確かに、それはそうだ。しかし、果たして、それが万全なのかい?」


「どういう意味ですか?」


「君は自分の持久力、活動時間に自信があるようだけど、

休憩・休息なく常に警戒を続けるそれが万全なのかい?」


「え、ええ、勿論、可能です」


「100%で?」


「……!」


「君の驚異的な身体能力なら7、80%……いや、98、9%を維持出来るかも知れない。

だが、それは100ではないだろう?」


「それは……そうかも知れませんが」


「ならば、休息はとってくれ。

夜に襲われる可能性はあるが、それは他の人間の警戒で充分だ。

今、ここで君の力が必要だという時に、もっとも万全でいてほしいだけだ」


「……」


私は左の前髪を抑えるようにかき上げた。


私が100%の状態でないと立ち向かえない相手……

そんな相手がいる訳がないというのは、私の慢心だろう。

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