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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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遠慮

「ああ、そこがゲストルームになっているんだ。僕専用の客室だ」


クリシュナが指差した扉を開けた。


すぐに部屋ということはなく、扉を開けてすぐ見られることのないよう、廊下が先の方で右に曲がっていた。


「近くの部屋だということは了承してくれ、

寝込みを襲われる危険といっても、王宮でそうないとは思うが……」


「それくらいは、護衛としては当たり前でしょう、構いませんよ」


同じ部屋で寝てくれとは言われないだけマシというものだ。


「うん、用があったり、モーニングコールは侍女に向かわせる。

逆にクリスは何かあったと思えば、すぐに駆けつけてくれ、勘違いだろうと構わない」


命を狙われる可能性を考えれば、当然……むしろ、甘い対応とも言えたが、

わざわざしてくれた気遣いを拒否するのもどうかという話だ。


「わかりました。部屋で休みますが、貴方は?」


「僕も少し考えてから、休むよ。一息ついたとはいえ、くたくただから」


私は頷くと、扉の中に入っていった。


体力よりも気疲れだ。


今はもうとにかく、この煩わしいドレスを早く脱ぎたかった。

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