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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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それが兄弟の会話か?

ふぅ……と、クリシュナは大きく息を吐き出すと、意を決して扉まで歩き、開けた。


私はその後を着いていくと、先程の弟王子が護衛と共に待ち構えるようにして立っていた。


「ノイル」


「兄上、お勤めご苦労様です」


ノイル王子は形式ばって、胸を抑えるようにして頭を下げた。


「うむ、ノイルも息災だったか?」


兄弟だというのに白々しい喋り方だと思った。


クリシュナはノイル王子の方を見たまま、奥のソファに座る。


私は控えるようにして、その後ろに立った。


それを見て、ノイル王子も向かい側に座る。


「ええ、兄上こそ大変な目にあったと聞きましたが」


それを彼が言うのか。


「ああ、護衛とお付きの者達――のおかげでどうにかというところだ」


一瞬、クリシュナは私に意識を向けていた。


流石に切り札だという私の話はする訳にはいかないのだろう。


「そうですか、それはよかった。

……ところで、彼女は?」


ノイル王子が此方を見る。


目を合わせると笑顔が張りついているようだった。


心から笑ってはいない……まるで蛇のようだと思った。

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