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unknown word
「はい?」
「例えば、国家間の話し合いでは単純な武力をどれだけ所有しているかによって、その発言力は変わる」
「……!」
「それを国家単位で区切らずとも、個人でもそうじゃないか?
単純に”力”の強い者……もちろん、これは武力だけの話ではないのだが、
どんな”力”でも、その強弱で発言力も影響される」
「私が武力だと?」
「そうだね、君はまるで――//――核ミサイルみたいなもの――//――だ――」
「……そうですか」
……
…………
………………あれ?
何だ、それ?
何で、私は理解出来た?
「……?今、僕は何と言ったのかな?」
「え……」
クリシュナも自分で何を口走ったか理解していない?
この気持ち悪さはなんなんだ?
なんで、理解していないものを理解出来ている?
クリシュナは頭を振って、意識をはっきりと持とうとした。
「……話を戻そう」
「はい」
「勿論、相手……弟は君が”そう”だとは知らないだろう。
だからこそ、本音を探れる。
そして、君がいる限り、暴挙に出られた際に、カウンターを喰らわせられる」




