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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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玉座

「そんな、まさか……」


「あってみれば、わかるさ」


そう言うと、クリシュナは大きな扉の前で立ち止まった。


随分と大仰な装飾が施されている。


だから、すぐに察した。


「……」


クリシュナは扉に手をかけたまま、ゆっくりと深呼吸をした。


そして、覚悟を決めたように目を見開くと、意を決して扉を押した。


――――//――――


『戻りました、陛下』


『…………クリシュナか』


――――//――――


「戻りました、陛下」


「…………クリシュナか」


!?


え、なんだ、今のは……


同じ光景を二度、見た……?


いや、デジャヴ……あるいは未来視でもしたように感じる。


そんな、まさか…………そもそも、何故?


「視察業務は滞りなく終えました」


「そうか」


「しかし、それとは別に報告すべきことがあります」


「……なんだ、それは」


「はい、それが――」


「いや、そうではない」


「――」


クリシュナは口を(つぐ)んだ。


まるで、苦虫を噛み潰したかのような表情だった。


「それは、(ちん)の耳に入れねばならぬ話なのか?」

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