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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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彼なりの合理性

「反撃、ですか」


どうやって、その正体を暴くつもりなのだろうか。


「ああ……と、その前に砂漠で正体を明かせなかったのは()()が理由だ」


「……」


少し考えた。


そして、息を吹くように一呼吸笑った。


「つまり、私が信用出来なかったってことですね。

貴方の命を救った私を」


ああ、そうだ。


クリシュナは、私が彼を王子と知ることで、裏切られるかも知れないと考えたのだ。


「道理に合っていないのはわかる。

しかし、人を信じないのが僕の処世術だ。

そうでなければ、もっと前に命を落としていただろう」


「そうですか、まぁ、理解はしますよ」


私が彼を助けたというのはフィルターだ。


そのフィルターを通さずに、物事を見るならお互い初対面同士、そこに信用があるはずもない。


「勘違いしないでもらいたいのは、それはあの時点での話だ。

今はむしろ、信用に値すると考えてる」


「そうなんですか?

貴方が王子と知ったのはつい先程なんですが」


「はは、そうだね。

なら、こう言おうか、君を敵に回した時点で、どうしようもない。

だからこそ、全面的に信用するほかない。

それなら、いっそのこと、協力者になって欲しいと思っている」

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