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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第5章 戦い続ける少女
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代金

「まぁ、いいさ、何か占ってほしいんだろ?」


「あ、はい」


「何を占ってほしいか、言いな」


そう言って老婆は、机と水晶玉を用意した。


「何でもいいですか?」


「ああ、なんだっていいよ。ただし、これはあくまで占いだからね」


「え、どういうことです?」


「当たるも八卦当たらぬも八卦、と言うだろう?

結果をいちいち保証してちゃあ、商売になんないんだよ」


「それは……はい、わかってます」


「ま、商売と言っても、ババアが趣味でやってる店だ。料金はこんだけ、今日の晩飯代さ」


そう言われて差し出された料金プレートには確かにその程度の金額が書かれていた。


「あ、出しますわ」


「お願いします」


お金の管理はシンシアさんが行っている。


シンシアさんは金額キッチリを出すと、老婆は受け取って、下に置いてあった集金箱に入れた。


「さあ、なにを占うんだい?」


「兄が行方不明なんです」


「ほう」


老婆は水晶玉の上に掌を掲げ、くるくる回しだした。


「私は八人きょうだいでして、一番上の兄の行方を追ってるんです」


「そのお兄さんがどこにいるか知りたい、って?」


「はい」


「…………ふむ。

そうは言うが、アンタ、他のきょうだい達もどこにいるか殆ど知らないんじゃないかい?」


「!?」

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