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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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各駅停車では遅すぎる

「別にいいですよ、そのまま休んでくれて」


「うん?……どういう意味だい?」


「私が運びます」


私はすっと、クリシュナを両肩に担ぎ上げた。


「うわっ!!?…………と、と、えっ!?」


クリシュナは戸惑っていたが、私は構わず歩き出した。


「ちょっと、待ってくれないか!?」


「時間が勿体無いです」


結局のところ、そういうことなのだ。


仮にクリシュナの回復を待って、連れ立って歩いたところで、

砂漠の民の割に体力のなさそうな、この男はすぐ息切れするだろう。


そうでなくとも、私のペースに常人はついてはこれない。


なら、一番単純明快な方法として、私が運搬するという方法がある。


だから、その単純明快な方法を選んだまでだ。


「い、色々と凄いな君……いや、それでも、これじゃあ、僕が無様すぎないか!?」


「そんなの我慢してくださいよ。楽に移動出来るんだから」


「い、いや、この体勢も言うほど楽では……」


「……ああ、直射日光が当たるのか……じゃあ、こうしましょう『ウインド・ドーム』」


風でクリシュナの外套を巻きあげた、影を作ると同時に空気を循環させ、熱気を逃がした。


「……本当に凄いな、君は」

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