表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
883/1085

強制一息

宝石を受け取り、男の回復を待って、『パラダイム』に向けて出発することになった。


私は仕方なく、日陰に腰を下ろし、受け取った宝石に目を落とした。


「……」


素人目ながらも、見せかけだけの複製品ではない、本物の宝石だと思えた。


それが、なんという宝石なのか、名前も知らなかった私でも真贋を疑う気持ちになれなかったくらいだ。


「ふーん、綺麗なもんやね」


外套の隙間から蝶が顔をのぞかせる。


ちらりと男のほうを気にかけるが、特に気付いてはいないようだった。


「見られると面倒だから、声抑えてね」


私も小声で語りかける。


「わかっとるよ、わたしがどれくらいややこしい存在かなんて」


それなら、顔をのぞかせること自体やめて欲しいのだけど……


「しかし、見事なもんやな、自然のもんをそんな風に加工出来るんやね」


確かに本物ということは天然自然のものを切り出したということだ。


「……でも、こんなの服の装飾にしたら、コケた時、大怪我しないのかな」


「砂がクッションになるんやろ」


「いや、そんなサラサラな砂ばかりじゃないし、多分建物の中は砂じゃないよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ