表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
880/1085

異国文化感

男性の体温は下がり、辛そうだった表情も和らいでいた。


「うう…………うん?」


朦朧としていた意識もはっきりしてきたらしい、男性は傍で覗き込む私に気付いた。


「天使……?僕は死んだのかな?」


「何を言ってるんですか」


天使が砂漠越えの外套を羽織るものか。


それとも、それは先入観で、砂漠にいる天使は着用してたりするものなのだろうか?


「ああ、すまない。キミが余りにも美しかったもので」


「……」


この男が、ただ単にナンパなだけなようだ。


よくもまぁ、そんな歯の浮くような台詞を起き抜けに言うことが出来るものだと、

呆れると同時に半分感心もしていた。


「はぁ……まぁ、それだけ口が回るならもう大丈夫ですね。

これ、あげますから、後は自分で頑張ってください」


そう言って、私は氷魔法で成形したグラスに水筒の水を入れたものを渡した。


「これは、どうも、ありがとう」


「それじゃあ……」


と、そのまま立ち去ろうとしたところ……


「あっ!いや、待ってほしい!」


男は背を向けた私の外套に縋りつくように端を掴んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ