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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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前言撤回

「外套の中でおとなしくしてなさい。温度調節はしてあげるから」


「しゃーないかぁ……ずっとじっとしておくのって苦手なんやけどなぁ……」


砂漠で贅沢なことを言う。


命の危険を考えれば、破格の条件だろう。


こういうところ、蝶の割に俗世に塗れた人間っぽく思える。


野生動物ならば、危険が去るまでひたすら耐え忍ぶなんてこともあるだろうに……


まぁ、()()を野生動物だとか、本来の虫と同じように考えるのは無理があるのかもしれないけど……


「一日二日くらい我慢して、退屈に殺されるわけじゃないんだから」



…………



……二日後。



「……退屈に殺されそう」


「あっ、言っ(ゆう)た!言っ(ゆう)てもうたーっ!」


「仕方ないでしょ、退屈なのは事実なんだから」


砂漠は見渡す限り砂しかない。


いや、厳密には岩だとか、たまにサボテンだとか見つからないわけではない。


ただ、とりあえず、砂ばかりで何もないのだ。


幸い、話し相手として蝶がいたから幾分かマシだったものの。


ただ、ひたすら『ギンギ』を目指すしかない私には、他に何も出来ないというのは想定外に苦痛だった。

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