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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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甘い考え

「つまり、その負けたくない相手に負けたから落ち込んどるんやな」


「うっ……ズバッと言うね、あなた」


「でも、そういうこと、なんやろ?」


「そうだけど……」


「それやったら、まー、そんなすぐに切り替えられへんと思うけど、

クヨクヨしても、しゃーないやん。

次は勝つために、頑張るしかないんとちゃうか」


「……」


結局はその通りだ。


蝶にもわかるような、シンプルな結論。


ただ、蝶も言ったように、そんなすぐ切り替えられるものでもない。


私は引きずってしまっている。


「夜になったら、お酒でもかっくらったら、ええんとちゃうか?

シンシアはんみたいに」


「あなた、いないと思って……

それに、お酒なんて持ってないよ」


「お店くらいあるやろ?」


「どこに?」


「え、今日中につかへんの?」


「つかないよ」


丸二日程、歩き続けるつもりだ。


私の体力なら、休息なしで三日は行ける。


他に連れはいないのだし、蝶は外套の中で休んでいればいいと思ったけど……


「ええっ!!ずっとこのままなん!?」


どうやら、不満らしい。

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