表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
874/1085

虫に話すことでもない?

「あーっ、もう!

……別に話したく(とう)ない言うんやったら、それでええけど。

こんな吹けば飛ぶような虫にでも、話せば気も紛れるっちゅうもんちゃうの?」


「……」


まぁ、それもそうかも知れない。

どこまで理解出来るのかは、わからないけど。


「口にしてしまえば、単純な話なんだけど」


「!……う、うん?」


「負けて悔しい。だから、気分もよくない。

それだけって言えば、それだけ」


「あー……さよかぁ……」


蝶はピンときていないようだ。


そもそも、蝶に勝ち負けの概念はあるのだろうか?


虫……それに野生動物にとって、勝ち負けとは生死のこと以外、気にすることはないだろう。


そういう意味では生存しているだけで、勝ちであり、

負けは死んだ、その瞬間ではないだろうか。


そういう意味では、蝶は今勝ち続けている……その概念を知らぬままに。


「ま、あなたに言っても仕方ないか……」


「クリスはんにとって、その”負け”はどれだけの意味があるんや?」


「っ……」


どれだけわかって、言っているのか……随分と哲学的な問いに聞こえた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ