表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
873/1085

距離感

「それはそうと、クリスはん」


「なに?」


「元気ないんとちゃうか?」


「……」


あるかないか、と聞かれれば、ないのかも知れない。


そんな機微に触れるような、繊細な心の動きを読んでくる……

やはり、これはこの場にいる蝶だからではないだろうか。


「……どうして、そう思うの?」


「あ、いや、なんとなくやけど……」


蝶にしては歯切れが悪い。


「そう、()()()()()そう見えるのね」


「あ、ああ、うん、まぁ、そんなところや」


そこに潜むニュアンスに蝶は気付かない。


でも、この会話を聞いているであろう、セレナはどうだろうか?


「……」


「いや、どないしてん?」


ふぅ、と息を吐き出す。


まぁ、話さないなら、それでいい。


いくら、追及したって、本人が認めないならそれまでだし、

何か話したくない事情だったり、理由があるのかもしれない。


「お互いさま、かな」


「いやいや、訳わからんのやけど」


蝶はそうだろうけど、セレナには伝わっただろうか。


答えることはないだろうけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ