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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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物言わぬ彼女への疑念

「そんなん言われても、()()はこんな()()やし、

難しいこと言われても、蝶のわたしにはわからへんわ」


「それは、セレナも同じ意見なの?」


「……」


「…………」


「そりゃあ、そうやろ。わたしが考えることは、セレナはんの考えることなんやし」


「……そう」


解答にラグがあった。


蝶とセレナのラインに距離は関係ないと、自身で言っていたことを思えば、

解答につまったとも取れる。


それはつまり、セレナが嘘をついたのではないだろうか?


何かを隠している……そんな気がしたのは、蝶の言動に違和感を覚えてからだ。


蝶は自分に意思はないようなことを言うけど、

その行動・言動の一つ一つに蝶自身の意思を感じるようになった。


話し相手がいるだろう、と外套に入るのを躊躇ったのは、そのいい例だ。


セレナならその行動の非生産性に気付けたはずだ。


蝶が考え、私に気を回したから、そんな自分を顧みない行動をとったのではないか?


確かに頭はよくないかも知れない。


だけど、確かに蝶に”個”があって、そこに人格が宿っているのなら、

それを黙っているということは、確かに隠し事だった。

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