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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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騒がしい相棒

「あ、せやな……でも、話相手もおらんと進むのもしんどいやろ?」


「……そうだとしても、外套の中からでも、あなた喋れるでしょ?」


「確かに」


呆れた私は無言で外套をたくしあげた。


「避難や避難!」


ため息が出た。


と言っても、蝶はそんな口ぶりでも脆弱……か弱い羽虫だ。


それなりに気遣ってやらなければならない。


「そのままだと蒸し暑いでしょ」


「虫だけに?」


「……冷やしてあげようと思ったけどいらないみたいね」


「わーーっ!うそうそ、そんな殺生やで~クリス大明神さま~~」


いちいち癇に障るのはなんなのか……


でも、こんなことでへそを曲げるのも馬鹿らしい。


「『アイス』『ウインド』」


魔力と魔法を調整して、外套に冷風を送り込む。


「おお、涼しい!」


あまり冷やしすぎないようにしなくては……寒さに弱いのも虫の特徴だ。


「いやぁ、生き返るわ」


「そう言えば、あなたって、蝶なのよね?」


「せやで。どないしたん、今更?」


「いや、さっきの話の続きだけど、

暑いところに蝶はいないのはそうかも知れないけど、

それとは別にあなたが暑さに弱いこと……暑さを感じれることは違うんじゃないの?」

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