朝の一大事件 後編
「髪型変えて成功したって言えるのは、ル○ンぐらいですわ!」
なんだろう、凄い暴論を吐かれてる気がする。
「ましてや、女の子が髪を短くするのは絶対駄目ですわ!
作中の事故のパターンが多いですが、大抵、前の方がよかったってなりますわ!」
何故だろう、特定の人達を敵に回している気がする。
「それが、私の知る事例です!絶対に切るのはやめましょう!」
よくわからないが、偏った意見を言われている気がする。
「むしろ、髪を伸ばしましょう!自然な変化なので、反対意見は少ないですわ!
髪型のバリエーションも増やせますし!
ちなみにアタシは、ポニーテールのうなじ萌えだ」
多分だけど、個人的意見だけで進められている気がする。
「クリスさんの……うなじ、かぁ……」
「……セレナ?」
セレナはセレナで遠い世界に跳んでる気がする。
「ま、まぁ、そこまで言うなら……」
「……ぅしッッ!!」
何故か、シンシアさんはセレナとハイタッチした。
「でも、前髪は鬱陶しいというか、視界が悪くなると致命的なので、切りますね」
「前髪……もしかして、ぱっつんってことですか?クリシュナさんは似合うタイプでしょうか?」
「ぱっつん?よくわからないんですが、適当に切って……」
「適当は駄目です!分かりました!私の持ってるヘアピン差し上げますわ!」
「別にそこまでしなくても……」
「クリシュナさんが」「クリスさんが」「「無頓着すぎるんですっ!!」」
この二人、いつの間に、ここまで息が合うようになったんだろう……?




