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痛トランシーバー?
そう、目的を考えると、私は『ギンギ』ルート、
馬のことを考えるとシンシアさんは迂回ルートになるし、
セレナは自力で動けない以上、馬車に乗るほうが無難だろう。
もちろん、そうなると蝶も迂回ルートに――
「待ってーや。もしかして、わたしシンシアはんのほうに振り分けられてへん?」
「え……まぁ、うん」
「わたし……ああ、わたし単独の話なんやけどな
クリスはんと一緒におったほうがええと思うねん」
「どうして?」
「わたしとセレナはんって繋がっとるやろ?
せやから、伝達役になれると思うねん」
「伝達役……」
「セレナはんに向けて話してくれたら、私が伝えられるし、
もしなんかあった時、すぐに知ることも出来るやろ?」
ふむ、とシンシアさんは頷いた。
「携帯電話……むしろ、一方通行のトランシーバーみたいですわ?
考えようによっては、一人向けのラジオってところですね」
「確かに後で合流することを考えたら便利だけど……そもそも、セレナから離れて大丈夫なの?」




