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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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蝶≒伝言板≒人形

「……」


セレナは答えない。答えられるはずがない。


だからこそ、代弁者たる蝶がその役割をこなしているのだ。


だが、蝶は蝶だ。


会話が成立しているようで、伝令役としては知能が足りていない分、

細かいニュアンスだったり、表現の難しいことを伝えることは出来ない。


それでも、今はその蝶を介してからしか答えは来ないのだ。


だけど……


「……ふぅ」


さっぱり、わからない。そんな表情で蝶は両手を広げ、肩をすくめて見せた。


「…………そう。なら、いいよ。

だけど、それは蝶が言語化出来ないだけ?それとも、セレナが……?」


すると、蝶は能面のようにスンと無表情になった。


()()()が言葉に出来(でけ)へんだけや」


……能面?

いや、どちらかというと人形だ。

蝶が言ってるか、言わされているのかもわからない。


ただ、それ以上、セレナを疑ることも出来なかった。


「ま、ま、ええやんか、そんなことは」


「元はあなたが会話に混じってきたから、脱線したんだけど」


「それに関しても、仮説ながら、答えが出たんとちゃうか?」


「答えって……そっちが一方的に意見言っただけで、肯定も否定もされてないでしょ」

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