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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第5章 戦い続ける少女
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平穏だった夜

私達はその後、食事をとって、部屋に戻った。


店主からは、くれぐれも締め切っている窓とカーテンは朝まで開けないように言われた。


「うん、カーテンだけど、テープで外に光が漏れないようになってる。噂通りなら、これで大丈夫そうだね」


私は他に光が漏れてる場所がないか確認して、相部屋の3つのベットの一つに腰を下した。


「うへへへへ……世界がアタシにもっと輝けと囁く……」


シンシアさんはお酒の飲み過ぎで、正体をなくしている。


まぁ、あとは眠るだけなので、問題はないと思う。


「”狼”のこと、なにもしないんですか?」


セレナは不思議そうに聞いてきた。


「うん、今回はね」


「どうしてです?いつものクリスさんなら……」


「ははは、私ってそんな認識なんだ」


思わず苦笑した。


「ついつい、人助けをしてしまうのが、クリスさんですから」


「そう言われると悪い気はしないけど……今回はお節介を通り越して迷惑になるからね」


「迷惑、ですか?」


「うん、お金を貰ってやる人がいるのに、私が出張ってやっちゃったら、

その人の仕事を奪うことになるでしょ?」


「それは……そうかも知れませんが、その人が成功するかはわからないのでは?」


「うん、だから、私の出番があるとしたら、その人がどうにもならなかった時かな」



この時点で、私はそう心に決めていた。


()()()()()()()、はずだった。


でも、次の日、私はそれを撤回することになる。

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