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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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勇者の定義 30

「――――”喰らい尽くせ”」


それは指示(コード)だった。


それに呼応した太刀が、光を発すると、泡がはじけ飛ぶように、マオは消し飛んだ。


残ったのは、ささくれのように複数の刃が開いた太刀のみ。


そして、マオだったものが完全に消え去ると、喰らい終えた口を閉じるように、開いた刃が閉じた。


チヒロはまるでマオの墓標のように突き立てられた、太刀を無造作に引き抜いた。


そして、つまらなそうに呟いた。


「……終わりか」


わかっていた。


チヒロはここまでわかっていたのだ。


演算を終了したその時から――



全ての事象には法則がある――


ランダムなんて言うのはその法則を見いだせず、厳密には存在しないのだとしたら――


全ての法則さえ理解していれば、計算によって未来視さえ可能となる。


チヒロは戦闘においてそれに近い能力(ちから)を持っている。


”守護者”と一体化したことにより、人智の及ばないところから習得した、まさに神の力、その一部……


とはいえ、チヒロのそれは不完全。


ある程度敵の情報が必要ではあるが、

逆に言えば、そこまで戦いが至れば必勝となる……勝利が約束された力だった。

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