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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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勇者の定義 27

「ダマれと言って――」


「黙る訳ないでしょ」


マオはその一瞬、気圧(けお)され言葉に詰まった。


「黙らせたかったら、アンタには簡単な方法があるじゃない」


「……!」


「そう、()()()()()()()()()()()()()()()()()()が、ね」


「ク…………う、ウァァぁあぁぁああああああぁあぁぁあああぁぁぁああああッ!!」


マオはチヒロの額に突きつけるように人差し指を出す。


チヒロは目を反らさずにじっと見つめていた。


「『フェイマグ・リリーー……――――――』」


マオの指は震え続けていた。


しかし、ついに、今か今かと解放されるのを待っていたソレは解放されることなく、

だらんとマオは腕を下した。


「……はぁぁぁぁ」


チヒロは大きくため息を吐いた。


落胆以外の何者でもなかった。


「ここが限界(リミット)だ。アンタはアンタのつまらない感傷のせいで、

自分は愚か、今後ワタシの手にかかるであろう仲間・同胞の運命を終わらせ、

アンタに未来を託したであろう、本当の父親の想いさえ裏切ったんだ」

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