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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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勇者の定義 26

「え、エエ、あなたを……あな、たを……!」


マオは人差し指を突きつけるように前に出す。


しかし、その表情には躊躇いがあった。


それにはどんな意味があるのか?


チヒロは無意識に、はかっていた……そして、気付いた。


視線は僅かにチヒロ自身からずれていた。


その先にあったものは……


「……!」


チヒロは気付く、そして、その時どんな感情を抱くべきか、それを考え……自然に噴き出してしまった。


「はっ……はははっ!」


「!」


「笑わせて……笑わせないでよ!」


「な、ナニを……」


「アンタ、まさか……この後ろの魔王?(コイツ)を一緒に吹き飛ばすのを躊躇ってんの!?」


「っ……!」


マオは奥歯を噛む……チヒロの言葉は図星だった。


「ははは……!コイツはアンタの父親じゃない、ただ、姿形を真似ただけだ……!」


「ダマれ!」


「ああ、そうか!

アンタ、コイツが来た時にまるで、本物の父親が舞い戻ってきたみたいな態度だったね!

……そうか、だからか!

アンタ、父親を失った事実を受け入れなくって、コイツを本当に父親だと思いこもうとしてるのか!」

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