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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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勇者の定義 25

「ッ……!」


ぐぐぐ、と怒りからか、マオは腕を震わせて掌を向けた。


チヒロには特に何もなかった。


待ち望んでいた自身の破滅……とは言え、チヒロにも生物として、

死への畏怖・嫌悪はシステムのように組み込まれている。


思考の中の願望と本能の中の嫌悪。


それが二律背反して、チヒロの中でプラスマイナスゼロ……無へと至った。


チヒロにあったのはただ一つ、目を瞑るか開けておくかということだけ。


ただ、それさえもどうでもよくなり、結局は現状維持。


消極的選択により、目を開けたまま、その時を待っていた。


しかし、一向に事態は進まなかった。


マオは手を震わせたまま、最後の”引き金”を引けずにいたのだ。


「なにしてんの?」


「っ……!」


「勿体ぶってないで、早くしたら?拘束が外れるんだけど」


肉体と精神は必ずしも合致しない。


ましてや、チヒロに関してはそういう”システム”になっている。


チヒロの思考に関係なく、肉体は抵抗する。


チヒロの腕は、魔王?を振りほどこうと必死に引っ張っていた。


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