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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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勇者の定義 23

思わず、鼻で笑う。


核を消す?


あの時とは規模が違うのだ。


そんなまどろっこしいことをしなくとも――


「――跡形もなく消し飛べ……!」


「……!!」


チヒロは太刀を振りかぶる。


「『抜刀(これで)……竜殺し(消し去ってやる)』」


太刀が共鳴し、大きく吠える。


「や、ヤメて……!」


肉塊を……魔王の形に戻ろうとするそれを庇うように、マオは立ちふさがる。


馬鹿なことだ。


せめて、逃げ出していたのなら、僅かでも長生き出来たものの……


この娘(マオ)は何度同じ過ちを繰り返すのか……


とことんまで救われない。


チヒロは侮蔑の表情を浮かべ、太刀を振り下ろした。


喰らい(きえて)……尽せ(なくなれ)……!!」


全てを奪う光が太刀から放たれた……!!


その時――


「……ハン」


チヒロと同じようにマオも笑った。


「『メイティ・(コノ時を)ラグネリアス(待っていたよ)』!!」


放たれた竜殺しの光はマオの前に現れた異空間に吸収された。


それと同時に高速で回復した魔王?がチヒロの両手を抑えるよう背後から捕まえたのだ。


「な……!?」


「……カッタと思った?ソノ時こそ……一番足元がスクわれやすいタイミングなんだよ」

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