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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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勇者の定義 6

「なら、とっとと終わらせてもらう……!」


チヒロは剣を構えた。


その剣は言うまでもなく、チヒロと一体化した”大剣”の片割れの小太刀……


しかし、無機物であるはずの小太刀は今回の旅の中で自立進化し、

その長さはもはや小の文字は必要ないほどに……


物干し竿のような長細い太刀へと進化していた。


その切っ先を今代の魔王へ向ける。


魔王は、諦観のような表情で言葉もなく笑うと、その宣言の通り、

無抵抗で大の字に両手を広げた。


まるで、その心臓を捧げるように――


「……感謝はしておく。面倒な手間が(はぶ)けた」


チヒロは一拍溜める。


魔王をただ殺した時の惨事は経験している。


”終末の獣”の大量放出――


それを防ぐ方法はすでに見当はついている、次元属性の攻撃で”獣”の通り道にならないように、

空間ごと断ち切ってしまえばいい。


一瞬、チヒロの脳裏にはそれ――”終末の獣”の発生こそが目的かと思い浮かんだが、

チヒロが剣に次元属性の膜をまとっても、魔王に変化はない。


もっとも、それが何なのか、理解していない可能性もあるが――どちらにしろ、チヒロには関係ない。


魔王に思惑があろうと、なかろうと、その剣で魔王を斬ってしまえば、全てが終わるのだ――



()()()()()()()()()()()()――

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